https://www.cardano.org/ja/weekly-technical-report-2/#02-01-2019



今週の開発者からのハイライト
ダイダロス
ウォレット
今週は、チームはブロックストレージ統合プロセスの状態を表示する新しい画面の実装を終了しました。
この新しい画面はアプリケーションメニューからアクセス可能になり、ユーザーがブロック統合の潜在的な問題点を特定して解決する際に使うことができるようになります。

さらに、「トランザクション」画面の仮想リストレンダリング方法の実装が完了しました。
この新しいアプローチにより多数のトランザクションを表示することによって引き起こされるパフォーマンス上の問題点が解消され、その結果Daedalusはパフォーマンスに影響を与えることなくどのような量のトランザクションでも表示することができるようになっています。
同じアプローチが「受信」画面にも現在適用されていますが、これにより多数のウォレットアドレスをレンダリングする際の同じような問題が解決されます。

チームはUXを改善するために、インプットや他のフォーム要素のようなコピー/ペーストオプションをサポートするものを除きすべてのスクリーン要素上の誤解を招く右クリックのコンテキストメニューを無効にしました。
チームはまた、初期設定ステップ(「使用条件」の言語選択および承認)をDaedalus起動シーケンスの一番最初に移しました。
このことは、Daedalusは設定手順を表示する前にCardano ネットワークと接続を確立するために待つ必要がもはやなくなることを意味します。

最後に、予定されているDaedalus リリースの準備の一環として、チームは「Daedalusについて」の画面に表示される協力者のリストを更新しました。




アプリケーション・プラットフォーム
今週は、チームは、現在のモデルのいくつかの課題を解決するためにプログレッシブウェブアプリテクノロジの使用について調査しました。
つまり、初期設計のモバイルおよびライトクライアント部分に対する基本的なサポートを追加しました。





バックエンド最適化
チームはこれまでノードデカップリングに必要な最後の要素を統合してきていますが、実装から古いアーチファクトをクリーンアップすることも行ってきています。
ただし、デカップリングはユーザーが直面するような影響はまったくないためデフォルトで有効にはなりません。
それは新しいHaskellまたはRustノードを使用するための移行に必要な中間的なステップにすぎません。

一方、社外で所有されるウォレット向けのフルサポートになるBIP-44の作業は継続していますが、その他にもチームは予定されているリリース1.5のカルダノ-sl開発の仕上げにかかっています。




ネットワーキング
プロトコルに続くチェーンの作業は完了し、初期テストを行い、そしてチームはすぐに他のテストを書く予定にしています。
ΔQの実装は継続しており、チームは関係書類の作成も開始しました。





DEVOPS
継続する統合
チームはNIX-ツールをウロボロス-ネットワーク、カルダノ-シェル、およびカルダノ-チェーンを含む新しいリポジトリと統合する作業を継続し、そのカルダノ-ウォレットの作業は完了しました。



テスト自動化
チームは新しいテスト自動化ツールの作業を継続しました。
この作業は今週完了する予定になっており、QAがテストを開始することができます。



1.4.1 リリース
チームは、今週は新しい1.4.1 リリースのTestnetおよびMainnetへの展開に多くの時間を費やしました。



カルダノ分散性
研究および設計
ベルリンのワークショップで提起された問題点の一部に対処するための作業は進行中ですが、そのうちの約半分は解決されています。
これには多くの一般的なクリーンアップ、およびUTxO移行ルールの単純化、ならびにアドレス定義、トランザクション定義、およびプロトコルパラメーターのまとめが含まれています。



GOGUEN
今週チームは、金融コントラクト標準化団体と金融スマートコントラクトのライブラリの構築について生産的な話し合いを持ちました。
ビジネス分析チームは現在このことに関与する計画を策定しています。

PlutusおよびMaroweの開発の取り組み計画のみならず、文書化および教育のためのリソースの作成についてはうまく進んでいます。

マルチアセットおよびキメラレジャーに関する研究論文提出の作業を継続しています。