皆さん、こんにちは。

今回のカルダノ財団のニュースレターでは、ポーランドで行われた最新のカルダノコミュニティ・ミートアップの情報をお届けします。
また、IOHKのイカロス・プロジェクトとEmurgoのヨロイウォレットについてもご説明します。





イカロスについて

IOHK はライト級ウォレットに向けたリファレンス実装のイカロス(Icarus)をリリースしました。
このソースコードより、開発者はカルダノ向けのモバイルウォレットとブラウザベースのウォレットを作成することが可能になります。
これは、カルダノをさらなる分散化へ導き、カルダノ周辺のエコシステム生成のに役立つはずです。
こちらの詳細については、IOHKのCEOであるCharles Hoskinsonのビデオリリースをご覧ください。
下記のリンクから要約もお読みいただけます。

 





ヨロイが始まります

Emurgoは、ライト級クライアントのデスクトップウォレットヨロイ(Yoroi)を発表しました。
これはテストネット上でまもなくベータ版として接続可能になり、メインネット上にリリース予定です。
ヨロイはイカロスを使用して開発された初のカルダノウォレットであり、ダイダロスの代替品としても使用できます。
このウォレットは、カルダノブロックチェーンをフルでダウンロードそして確認する必要がない為、すばやく簡単にセットアップできるという利点があります。






プルーフ・オブ・ステークとウロボロスの説明

ベルナルド・ デービッド は、IOHKの研究員であり、東京工業大学の特任助教も兼任しています。
近くに行われたロッテルダムでのミートアップでベルナルドは、カルダノで使われている主要な合意プロトコルであるウロボロスと、これがBitcoinと他のブロックチェーンとどのように違うのかなどを説明しました。
下記の日本語フォーラムから彼のプレゼンテーションの概要をご覧いただけます。







カルダノミートアップについて

カルダノミートアップは世界で成長を続けています。
今週はポーランドの首都ワルシャワと2番目に大きい都市であるクラクフでのミートアップのニュースをお届けします。
カルダノ財団チームとIOHKのエンジニアリングディレクター、ダンカン・クーツ氏が参加しました。
彼は、カルダノ開発の背後にあるソフトウェア品質と哲学の重要性を共有しました。
財団とダンカンのプレゼンテーションについては、下記のフォーラムからご覧いただけます:



そして世界の反対側、中国の上海でもカルダノのコミュニティメンバーが集まっていました。
100人以上がミートアップに参加し、ブロックチェーンのコンテンツプラットフォームから幅広いマスコミ報道を受けました。
下記のミートアップの要約からイベントで話し合った内容をご覧いただけます!





コミュニティQ&A
カルダノ財団は最近、ランタイム・ベリフィケーションの社長兼CEOであるGrigore Rosu氏と話し合いました。
IOHKは、RVと提携して、次世代仮想マシンとスマートコントラクトに向けた汎用言語フレームワークの研究と開発を行いました。
Grigoreは、スマートコントラクト技術と、開発中の登録ベースの仮想マシンであるIELEについてコミュニティからの質問に答えました。

今回はウェブキャストからの質問を抜粋し、ここにGrigoreの答えとともにお伝えします:

カルダノやその他のスマートコントラクト関連技術、RVの仕事の経験から、スマートコントラクトの将来について一般的なご意見をお聞かせください。

回答:Grigoreは、IELEを思いついた経緯から説明し始めました。
スマートコントラクト機能を持ちながらも、重要なポイントであった「人間が読みやすい言語」が求められていたことが一番の理由でした。

EVMのコントラクトを使用すると、実際に結合契約が締結されます。
この契約は、お客様のアカウントからお金を受け取る権限も持っています。
したがって、私たちはコードを信頼し契約自体がどのように動作するように設定されているかを十分に理解する必要があります。
EVMの問題点は、人間が読めるものではなく、理解しにくいコードがたくさんあることです。

Grigoreはこれを弁護士が行なっている仕事内容と比べました。
通常は署名や必要情報を入力するための文書や契約書がありますが、すべての規約と条件内容を完全に理解していない事が多いはずです。
そこで、スマートコントラクトをより読みやすく理解できるようにするための何かを開発しようと決意したのです。

カルダノ財団のジョンとランタイム・ベリフィケーション、Grigoreとのフルインタビュービデオ(英語)をご覧になりたい方は、フォーラムまでお越しください!