今週は、Testnet0.5の進捗とCardanoの公開に関する最新情報をお届けします。
ここ数週間で、Testnet0.5は厳密にテストされており、Cardano公開前の最終ステップを発表する準備が整いました。
実装段階にあった5つの主要なカテゴリがすべてテストに変更されたことを示すために公開チェックリスト,
を更新しました。
公開前にCardanoに新機能は追加されません。
IOHKの開発者達は現在Cardanoの最終版を構築中で、それはリリースの候補となるバージョンでもあります。
私たちはその候補版をリリースし、取引所との統合が出来上がり次第、本番のシステムに切り替えます。

Cardanoと取引所を統合する仕事は続きます。
現在、Adaの公開時にサポートする取引所は、Testnet0.5上で動作するダイダロスウォレットノードとの統合を進行中です。
それぞれの暗号通貨は各自のAPIを使用しているため、統合プロセスは予想以上に長くかかりました。しかし、我々はこれらの統合を着実に完成させ、最初の取引所のコミュニティーへの発表が近づいていてきてます。



Testnet0.5アップデートTestnet0.5アップデート

Testnet0.5がリリースされて以来、エンジニアはネットワークの性能をチェックしており、メインネットの公開前に改良を重ねてきました。
彼らが何をしてきたのかを以下の通りにまとめます。



1) ストレステストとベンチマーク
エンジニアは、ベンチマークを実行して、ブロックチェーンが処理できる1秒あたりのトランザクション数を計測しています。
Cardanoは既にBitcoinのブロックチェーンよりも多くのトランザクションを処理することができ、これをさらに改善するための対策が講じられています。
ベンチマーク中に、エンジニアはいくつかのボトルネックを特定し、現在それらのボトルネックを排除しています。
性能と安定性は大幅に向上することが期待されます。
これらの改善は、リリース候補版に含まれます。


2)パフォーマンス
ブロック同期の時間が改善されました。つまり、ダイダロスを初めて起動したときにブロックチェーンをより高速にダウンロードできるようになりました。
第二の改善点は、ブロックチェーンが各スロットを作るのにかかる時間を短縮することです。
その時間は120秒から20秒に短縮され、それはすなわち、Cardanoブロックチェーンの成長がより速くなるということです。
皆さんにCardanoの速さをイメージしていただきたいのですが、例えばBitcoinのブロックチェーンでは、ブロックチェーンの同等の成長に約10分かかります。
エンジニアは、パフォーマンスとスケーラビリティを向上させるためにネットワーキング・サブシステムを改良したため、テスト・フェーズと比較して、公開後に予想される多数のユーザーをネットワークが処理できます。
これは、DoS攻撃(サービス妨害攻撃)に対する防御に重点を置いています。


3)セキュリティ
TLS(Transport Layer Security)は、コンピュータネットワーク上の通信セキュリティを提供する暗号化プロトコルであり、インターネット運用の核となるものです。
IOHKの開発者は、フロントとバックエンドが互いにセキュアに通信できるように、その追加に取り組んでいます。
TLSを追加することで、攻撃を防ぎ、Cardanoプラットフォームのセキュリティを向上させます。


4)バグ
Testnet 0.5がリリースされて以来、内部テストと問題を報告したユーザーの皆様のおかげで、多数の小さなバグが修正されています。
テストに参加し、Cardanoのセキュリティーと安定性が可能な限りに実践することを助けてくれたCardanoコミュニティーのメンバー全員に感謝します。


公開までの道のり
上記で説明した改良は、リリース候補版と呼ばれるソフトウェアの更新版に組み込まれています。
これはCardanoコードの最終バージョンです。
リリース候補版がテストされ、特にその更新がネットワークにプッシュアウトされることを確認します。
IOHKのエンジニアはCardanoの品質に高い自信を持っています。
彼らにとって、徹底的なテストを行う時間があったことが重要です。
結果として、Cardanoはより速く、効率的に、セキュアなシステムになるでしょう。
取引所との統合が完了した後、できるだけ早くローンチのタイムラインを共有することを楽しみにしています。
いつもご支援とご援助をいただき、ありがとうございます。